ハワイの5月のイベントは”レイ・デー”に始まり、月末は”メモリアル・デー”があります。
メモリアル・デーはアメリカ合衆国の連邦政府が定めた祝日です。ハワイではどのようなイベントがあるのかまとめました。
メモリアル・デー‐Memorial Day-とは
メモリアル・デー(戦没者追悼記念日)は、アメリカ軍で兵役中に亡くなった人を称える日です。以前は「5月30日」がメモリアル・デーでしたが、1968年にUniform Holidays Bill(月曜休日統一法)がアメリカ合衆国議会を通過し、1971年に5月の最終月曜日がメモリアル・デーとなりました。なお、2022年は5月31日がメモリアル・デーです。
Uniform Holidays Bill(月曜休日統一法)とは?
この法律は、合衆国法典で決めた祝日を月曜日へ移動させるための法律で、1968年6月28日に法制化、1971年に施行されています。この法律により、メモリアル・デーの他に3つの祝日(Presidents' Day、Columbus Day、Veterans Day)が従来の日にちから、指定された月曜日に移されています。
最初の名前はメモリアル・デーではなかった?
メモリアル・デーは、デコレーション・デー‐Decoration Day-と呼ばれていました。名前の由来は、国を守るために亡くなった方に敬意を表し、お花でお墓を飾ることから来ています。
デコレーション・デーは1868年から始まっていますが、その2年前の1866年に前身となる記念式典が行われており、その際も墓地にお花を広げて飾り、亡くなった方を称えていました。
5月30日はデコレーション・デーとして祝日でしたが、名前をメモリアル・デーとして、5月最後の月曜日に変わりました。
5月30日は特定の記念日ではなく、その当時の退役軍人組織のリーダーが呼びかけた日で始まったものであるため、移すことができたのですね。
メモリアル・デーでの催し物
メモリアル・デーではパレードやスポーツイベントが開催されます。また弔意を表し、夜明けから正午までは星条旗を半旗で掲揚します。なお追悼時間は15時です。多くの人がお墓や記念碑を訪れたり、家族で集まったりします。日本のお盆休みと似ていますね。
ハワイでのメモリアル・デーは?
ハワイでもパレードや式典が開催されます。
ホノルルでのハワイメモリアルデーパレード
ワイキキのフォート・デルッシー・ビーチ・パークからカラカウア通りを通って、モンサラット通りからワイキキ・シェルまで行進します。パレードは午後5時からの記念式典で始まり、その後イブニングコンサートが行われます。
ワイキキ・ウォー・メモリアル・ナタトリウムでの公式式典
この式典では、21発の祝砲とスペシャルフラパフォーマンスが行われます。
パンチボウルでの記念式典
パンチボウル(国立太平洋記念墓地-The National Memorial Cemetery of the Pacific-)では、大砲による祝砲、米空軍とハワイ空軍による敬礼飛行、ロイヤルハワイアンバンドの演奏が開催されます。
ランタン・フローティング・セレモニー
アナモアナ・ビーチ・パークで、ランタンを海に流して戦没者や祖先に感謝を捧げます。多くのランタンが海に流され、夕暮れ~夜の海はとても幻想的な世界になります。
マウイでも記念式典を開催
マウイ島ではマカワオの退役軍人墓地(Makawao Veterans Cemetery)で、ヘリコプターからのフラワーシャワーを行い、敬意を表します。
3連休となる一方では・・・
Uniform Holidays Bill(月曜休日統一法)によりメモリアル・デーは3連休最終日となりますが、一部の団体は固定された日5月30日に戻すことを主張しています。3連休にするために日にちが変わってしまうことで、戦没者追悼記念日としての意義が弱まることを懸念されてのことです。日本でも同じことが言えますが、祝日の意味を考え、その日一日を過ごすことが大切です。
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