メーデーの語呂合わせから始まったハワイの「レイ・デー」、始まりは1928年5月1日。2022年は93回目を迎えます。レイ・デーの歴史、主役となるレイについて記載しています。
ハワイの伝統文化を振り返る日、レイ・デー
語呂合わせから始まったレイ・デーですが、ハワイの伝統文化であるレイ作り、レイを身に着けることに休日を捧げるべきと詩人ドン・ブランディングが提案したのですが、休日であるメーデーと一緒にすることを発案したのは作家のグレースタワーウォーレンです。
最初のレイの日は1928年5月1日に祝われ、州全体で数千人が参加、翌年の1929年、ウォレスR.ファリントン知事によって「毎年5月1日のメーデーはハワイのレイデー」と宣言されました。
2022年のレイ・デーのテーマ
2022年のテーマは「Lei Wao Nahele」(森のレイ)で、花は'A'ali'i(Dodonaea viscosa、和名ではハウチワノキ)です。ハウチワノキは熱帯、亜熱帯に広く分布し、日本でも小笠原諸島などで見られます。
2022年はカピオラニ公園でイベントを開催
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2019年以来開催できなかったレイデーセレブレーションが、カピオラニ公園で開催される予定です。開催日時は2022年5月1日(日)午前9時から午後5時30分まで。
ハワイアンエンターテイメント、デモンストレーション、レイの展示に加えて、精巧に作られたレイのいくつかを紹介するレイコンテストが行われます。
レイのギネス記録はハワイではない?!
世界最長のレイの記録はハワイではなく、実はインドです! レイと言ったらハワイなので、まさかの事実です。
2008年、ハワイで新鮮な花/緑のレイの長さが1マイル(約1.6km)でギネス記録を達成しました。しかし、現在の世界記録は、2012年にインドのチェンナイで確立された3.11マイル(約5km)の長さです。
今回はソーシャルメディアでのレイの募集であるためギネス記録の更新はできませんが、再度ギネス記録を樹立することができるのか確認するため、投稿時にはレイの長さの記載も必要なようです。
ハワイの人にとってのレイ
レイを作ることはハワイアンにとっての文化であり、卒業式、結婚式、誕生日など特別な日に贈られます。どの花でレイを編むか、花を選ぶところから贈る人のことを思い、心を込めて編まれるもの。alohaの心を代表するものでもあります。
レイを作る方法は7種類も
レイを作る方法は使う花の種類などによって分けられますが、その手法は7種類もあります。
クイ(Kui)
このスタイルは最も一般的なものの1つであり、ピアス方式で作られています。針で材料に穴を開け後、それぞれをつなぎ合わせて、ネックレスに似た状態にする。
ヒリ(Hili)
編みこみのレイ。シダなどひとつの材料を3本の束にしたものを、一緒に編みこむ。
ヒプウ(Hipu'u)
結び目のあるレイ。茎をつなぐときに結び目を作ってつないでいく。
ハク(Haku)
樹皮など土台にして、その上に材料を乗せていく。頭につけることが多いレイ。
フム(Humu)
作られたレイの縫い目に装飾的な素材をつける。
ビリ(Wili)
コイルを巻き付けて、ねじって作る。
ヒロ(Hilo)
ティー(Ti)の葉で作られることが多く、ねじり合わせていく。
ハワイ8つの島ごとのレイ
ハワイには8つの主要な島がありますが、島の花で作られる独自の公式的なレイがあります。
オアフ島
島の花は”イリマ”。黄色い小さい花。レイでは人気のある花。
マウイ島
島の花は”ロケラニ”。マウイ島の公式の花となったのは1923年。
カウアイ島
島の花は”モキハナ”。花ではなく緑の果実で、スパイシーな香りを放つ。
ハワイ島
島の花は”レフア”。オヒアの木に咲く花。神話でも有名。レフアを摘むと悲しみの雨が降ると言われる。
ラナイ島
島の花は”カウナオア”。ラナイの美しいビーチの砂浜で育つ。
ニイハウ島
島の花は”シェル”。花ではなく、白い小さい貝殻。
カホオラベ島
島の花は”ヒナヒナ”。白い花で花と茎、両方がレイ作りに使われる。
併せて読みたい