フラを始めるにあたって
日本におけるフラ(hula)の印象とはハワイへ旅行された方なら現地で一度は目にしているはずのフラ。日本でもある映画を機に、人気があるダンスの仲間入りをしました。
フラというと「腰を振ってるだけ」、「高齢の女性がやってる」という印象がまだまだ多いです。そんなフラですが、実際は簡単、易しいものではありません。
フラに興味がある、やってみようと思っている方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
フラの基本的なこと、始めるならどのような教室が良いかをまとめています。
フラにはダンスのセンスが必要?
ダンスのジャンルにおいては重要となる踊りのセンス、リズム感ですが、始めるときは多くの人がそのことを気にされます。友人などに「体験してみる?」と聞くと「私、踊りのセンスがないから~」と言われることも少なくありません。
そう言ってしまう気持ちはよくわかります。しかし、センスがあるか、ないかはやってみないとわからないのです。日本舞踊が上手でも、フラが上手とは限りません。
なぜなら基本が全然違うためです。
センスがある人の方がたしかに上達が早いです。しかし、それは上達までの時間の差であって、ある程度まで来たらセンスの有無は問題ではなくなりますので、安心してください。
そもそもフラって?フラの歴史
フラ(hula)は”踊り”という意味のハワイ語です。
フラは元々は儀式で踊られており、大変神聖なものとされていました。昔のハワイ人々は文字は使わず、音声だけでやり取りをしていました。またハワイの人々は自然や神々との関わりを持っているとされており、自然や神への感謝、王族を称えるもの、愛を伝えるものなどがフラの内容となっています。
フラの種類”古典フラ”と”アウアナ”
実はフラには2種類あり、古典フラとアウアナがあります。
"古典フラ”はハワイ語で「カヒコ(kahiko)」と呼ばれています。カヒコは先生が専用の打楽器を使ってリズムを取り、「オリ(oli)」と呼ばれる独特の歌い方で「チャント」と呼ばれるハワイ語の詩を歌い、踊り手はその内容に合わせて踊ります。
”アウアナ”はカヒコとは異なり、ウクレレなどの楽器の伴奏に合わせて踊ります。「現代フラ」、「モダンフラ」などと言われることもあります。
多くの人が目にするフラはアウアナになります。
フラの基本ポーズ"フラポジション"とは
フラには基本のポーズがあります。これはどこの教室に行っても同じですが、両足をハの字に開き、かかと同士の間隔は拳1つ分程度、両足に均等に体重をかけたまま、膝を少し曲げて重心を下げます。
これが基本のポーズ「フラポジション」です。基本的には踊っている間も膝は曲げたままのため、実際にやってみると慣れるまでは結構キツいです。
<フラポジション:足元>
<フラポジション:膝>
レッスンのときの服装
フラのレッスンを行うときは「パウ(pau)」というスカートをはきます。パウはウエスト部分がゴム、または紐になっています。また色やデザインは多彩ですが、通う教室によって、その教室指定のパウを着用しなくてはいけないことがあります。
<パウスカート>
上に着るものはTシャツです。管理人mahelloが通う教室はTシャツは自分の好きなものを着れますが、パウは教室専用のものを着用しています。教室の名前が入ったTシャツを作られているところもあり、その場合はそのTシャツを着用されていることが多いです。
レッスンにかかる費用、月謝
費用は教室によって異なるため、一概においくらとは言えません。お値打ちなところもあれば、「ひと月にこんなにも払うの?!」と思うところもあります。
よって金額を記載することは難しいのですが、まず始める際の費用としては入会金、パウやTシャツなどのレッスン着購入費が必要になります。※入会金は必ずではありません。
月謝はレベルや内容によって金額が異なります。大体の教室が基礎クラス(初級~上級)があり、一部の教室でイベント用、カヒコ専用、楽器を使ったフラも習える特別クラスなどがあり、基礎クラスより金額が少しあがります。
なおフラ教室は体験レッスンがあるところが多いので、一度体験に行ってやってみる、その教室の雰囲気を見る、費用を確認することもできます。
またカルチャーセンターでもフラ講座があるところもありますので、こちらも内容によって金額の差がありますが、2,000~5,000円/月と、フラ教室に通うよりはお値打ちです。
始めるならフラ講座orフラ教室
興味はあるもののフラができるか、続けられるか、不安が大きい方はカルチャーセンターのフラ講座から初めてみるのがよいです。
フラ講座とフラ教室に通うメリット、デメリットは次のとおりです。
- カルチャーセンターフラ講座に通う場合
○メリット
・金額の負担が小さい
・期間が3か月など様子見にはちょうどよい
○デメリット
・レッスンの回数が少ないため、身に付きづらい
・レベルがバラバラであるため、物足りなくなる可能性がある
- フラ教室に通う場合
○メリット
・楽器など本格的なフラが習える
・レベルに合わせたレッスンを受けられる
○デメリット
・費用の負担が大きい
・おためしには向いていない
さいごに
いかがでしたか。
フラをやってみたいと思っていざ入ってみたら、費用も時間もかかって大変だった・・・と辞めていく人も少なくありません。ただ、興味を持っていただいたのであれば、ぜひチャレンジいただきたいので、基本的な部分を記載しました。
始めるにあたってカルチャーセンターからというわけではありません。フラ教室には体験レッスンというものもありますので、一度見に行って決めるのも良いです。
フラは見る人も踊っている人も楽しく、心が穏やかになります。この記事を読んでいただいた方が楽しいフラライフを始められることを願っています。