ハワイでは”石”も大切なもの
”石”と聞くと「その辺にあるもの」となりますが、ハワイの人々は石にも”力”や”エネルギー”が宿っていると考えられています。昔のハワイでは身分の高い人が出産する場合は、特別な力が宿る石の上で行いました。有名なのが、オアフ島のクカニロコ・バースストーンとカウアイ島のポーハク・ホオハナウです。
<クカニロコ・バースストーン-Kukaniloko Birth Stone>
<ポーハク・ホオハナウ-Pohaku Hoohanau->
いろいろなものに使われている石
現代でもハワイでは石は活用されており、ハワイ伝統文化のひとつでもある”ロミロミマッサージ”でも石を使って行うことがあります。また、フラダンサーが石を使って踊っていることもあります。手の中に持っているため外からは見えづらいですが、楽器名は”イリイリ”です。片手に2つの石を持ち、カスタネットのように石同士をぶつけて音を出しています。
<楽器イリイリ>
ワイキキにあるパワーストーン
16世紀頃、4人の魔術師がハワイへやってきました。4人はハワイ諸島を巡り、ワイキキに住みました。癒しのパワーで手を置くだけで病気の人を治す4人のことはハワイ中に知れ渡りましたが、4人がハワイを去る日が来ます。ハワイの人々は自分たちを癒してくれた4人のために記念碑を建てました。記念碑となる石は4人分あり、それぞれが30日間、石に力を与え続けたと言われています。
その石は現在も癒しのパワーを持っているとされ、ワイキキの人気スポットクヒオビーチにあります。”ワイキキ魔法の石”とされ、デューク・カハナモク像のそばです。多くの人が石のところを素通りしているので、わかりにくいかもしれません。
その石を見つけたら、周りをゆっくり歩いてみましょう。エネルギーや温かみを感じるところがあれば、その石が癒しのパワーをくれると言われます。その前に立って、深呼吸をして、癒しのパワーをいただいてみるのもいいですね。
<ワイキキ魔法の石>
記事に関係するハワイ語
- 石 ⇒ pohaku(ポーハク)
- クカニロコ・バースストーン、ポーハク・ホオハナウ ⇒ pohaku hanau(ポーハク ハーナウ) ※出産石と呼ばれる2か所の総称
- 魔術師、聖職者、牧師 ⇒ kahuna(カフナ)
- 奇跡的な力、エネルギー ⇒ mana(マナ)